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京都大学過去問研究

39 名前:Euler:2004/06/08 05:03
数学は、1965年から2003年まで理系文系すべてしました。後期がある分には後期も含めてすべてしました。京大は、往々にして過去問をリサイクルしていることに気がつきます。また、2003,2004に関しては違いますが、古来の有名な定理や事実をそのまま出題しています。
したがって、知っているか知らないかで、解けるか解けないかが左右されるという惨いものでした。しかし、最近の問題は、それではまずいと気が付いたのか、非常に易しく解き易くなってます。したがって、より完璧に近い解答が要求されます。
だから、標準からやや難の問題を「確実」に解く訓練が必要となります。そのためには、普段使っている問題から始めるといいです。
なお、受験を逸脱してより高いレベルで京大を攻略したければ、高木貞治先生の『解析概論』を読むといいです。初心者には難しく感じるかも分かりませんが、是非どうぞ。

物理は、駿台文庫の『新物理入門』です。微分積分をフルに活用した本格的な参考書です。そのあとは、過去問を前期後期繰りかえし何度も解くことです。随分昔からでも構いません。沢山解いて下さい。
ちなみに、受ける年の2,3年前の後期問題が要チックです。ここで出題傾向についての述べたいと思います。

『出題背景』
(1)必要な問題数と人的条件
  1;問題は最低9(化学なら12)題必要である。
   前期+後期+盗難用=3+3+3(4+4+4)=9(12)
  2;化学の場合、教官は工(最大)、理、農、薬、人間科学、化研で合計約300名いる。(毎年、入試委員を改選する)
   委員長+副委員長+作問者(1題ずつ)=1+1+12~15人=15~20人
  (注)1人の教官が入試委員に選出されるのは300/20=15年に1度であり、これは、1度選出されると事実上2度と委員になることはないことを意味する。よって、作問者の専門分野は次々と移っていく。
     また、盗難用は、次ぎの年に繰り越されるので、付近の年の問題が似ている理由がわかります。したがって、受ける年の2,3年は同じ教官が作ってる可能性が強いのでしっかり研究する必要があります。
(2)京大の地理的条件と学風条件
  京大は各学部が地理的に近いところにあることもあり、学部が違っても、そこの教官達が会合をもちこみやすい。また、京大の学風から言って、権威主義が希薄で自由な議論を行い易い。したがって、問題を十分に練り上げられる。

化学は、駿台文庫からいい問題集がでているので、標準問題を数多く解いてください。そのあとは、過去問を繰り返し解いて下さい。物理と同様です。ちなみに、化学の問題の傾向について述べます。
(1)問題形式と内容上の特徴
  1;化学に関係するあるテーマを設定し(作問者はだれでも1つぐらいなら専門分野はある!)、それの長文を作り、その文の流れの中に、高校生に答えられる問題を散りばめていく。
  2;新しい素材、少し高校レベルを超える内容には長文の中にヒントや解説を入れて誘導し、高校レベルの知識で答えられるよう工夫されている。
  3;その結果、高度な内容でありながら穴埋め問題や選択形式の問題が可能となり、採点も楽になっているようである。
(2)出題分野
  1;全部で1~4の4問であるが、この内1~2問はさらに独立な問題に別れている。
  2;1,2は構造、状態、溶液、反応の理論、無機、電気化学のうちどれか。このなかでは、反応の理論がもっとも多い。
  3;3は有機(主に構造決定)の指定席、4は天然有機または合成高分子の指定席。

以上より、いずれにせよ、過去問をしっかり研究することが必要です。よろしければ参考して下さい。
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